2010年10月10日日曜日

遠くの動かないもの

マカオからの帰り道。
行きはテキメンに船酔いしたので、帰りは幸いにも窓際だったので、
酔わないようにずっと窓から遠くの動かない島とかを見つめていました。

学校の五日間の山籠もり研修で、シーカヤックを一日中漕いでいたとき、
日射病と寝不足と空腹でひどい船酔いになって泣きながらペダルをこいでたときに、
インストラクターに「近くの波を見ちゃだめだ!ずっと先に見える島をみろ!」と言われました。

スノーボードやウェイクボードでも、遠くを見るのがコツのようです。
実際、足元を見た瞬間になぜか転んでしまいます。

私はものすごく小さなことで一喜一憂してしまう性格なのですが、
きっと遠くに見える動かない確かなものだけをしっかり見つめて船を漕ぐことができていない証拠だなと思いました。

足元の小さな波揺さぶられずに、遠くの動かないものに向かって進んでいける自分に成長したい。
そんなことを窓の外を見つめながら考えてたら、知らぬ間に港につきました。

2010年9月17日金曜日

中国のNGOについて

jia(家)」というNGOの事務局長をされている原田さんにお会いしました。
原田さんは中国のハンセン病回復村でワークキャンプをオーガナイズしていらっしゃったりする方です。

お話させていただいていて、中国のNGO事情についてとても考えさせられました。

大きな問題点は、中国で正式にNGO活動を認めてもらうのはとても難しいということ。
NGO登録するためには、中国政府が認めている正式なNGO団体のうちのいずれかの傘下に入らなければならない。しかし、傘下に入れるかどうか認める決定権のあるNGO団体はよっぽどのことがないと、傘下にはいれてくれない。なぜなら、傘下にいれてしまうと管理する義務は発生するは、何かが起こった時の責任は発生するは、その割にはなんの得にもならないから、、、である。そうとうなコネクションがなければ難しい。

しかも中国政府はNGOをとても警戒している。あのoxfamでさえも、正式な活動登録はできてない上に、政府から警戒されており、活動も制限されている。中国でのNGO活動のほとんどは草の根というかアンダーグラウンド。学校では、生徒がこういった団体でボランティア活動をするのを禁止したりもする。

正式登録できないと何が困るかって、企業からの寄付を集められない。企業が正式登録していない団体に寄付をする場合、その支出を寄付として計上することはできず、何か別の勘定科目扱いにしなければならない。そうすると税優遇も当然ない。NGO側も団体として銀行口座を開設することができないため、個人口座宛てでしか寄付を受け取れない。

中国では相当稼いでる企業はたくさんあるのに、企業→NGOなどの団体というお金の流れを作るのが難しい。富の分配の大部分をまだ政府が担っている。中国政府は最近、都市部と農村部、沿岸部と内陸部の格差を縮めるために、巨額の投資をしている。しかし、トップダウンのやり方はあまりうまくいっていないと言われている。巨額投資する前に、NGOなどの団体のあり方を見直すほうがよっぽど効率的だ。

しかし、シンセンでは最近やっと、NGO登録の際の二重構造が是正されつつあるらしいが・・・。もっとこういう動きが広まるといいなと思います。

2010年9月16日木曜日

CUMBA CSR Conference Committee動きだし。

CUMBAでは毎年、生徒主催のCSRカンファレンスというものがあります。
去年のサイトはこんな感じ↓
http://cumbacsr.baf.cuhk.edu.hk/home.html

だいたい6月くらいに開催されるのですが、もうすでに動き出していて、先日カンファレンスの組織決めがありました。
プレジデント、バイスプレジデントの下に、マーケティング、スポンサー、イベント運営、ゲストスピーカー部門それぞれのマネージャーがいます。

わたしはずーっとスピーカー部門のマネージャーをやりたいと思っていたのですが・・・。
そのためにはマネージャー決めの選挙に立候補してプレゼンしなきゃいけない・・・そういうの超ニガテ。
しかも、英語やリーダーシップや地元の会社へのコネクション・・・どれをとっても選挙に勝つ自信と、もし幸いなれたとしてもチームを引っ張る自信がなく。。。

選挙日当日まで立候補自体をモンモンと悩み、始まる一時間にえいやーっと決めプレゼンの準備をし、プルプルしながら選挙にのぞみました。
結果、奇跡的にそのポジションにつくことができました。
そしてクラスメイトの何人かが、プレゼンすごいよかったよ!と言ってくれて、感動・・・!

今週末にさっそく最初のミーティングがあります。
会話にちゃんとついていって、2,3回は発言することが目標・・・って、レベル低すぎ!?

2010年8月24日火曜日

Outward Bound ~5日間の山籠もり研修~

CUHKには、5日間、10~12人ほどのグループで山に籠って、
様々なタスクをこなしながらキャンプ生活を送りながらチームビルディングを学ぶプログラムがあります。
「Outward Bound」とよぼれる団体が主催しているものでなかなか面白いプログラムです
(http://www.outwardbound.org/)。

ひたすらシーカヤックを漕ぐチームとひたすら山を登り続けるチームに分かれました。
山登りチームは、夜も寝ずに20~30キロのバックパックを背負って険しい道なき道を登り続けるという本当に目も当てられないほど過酷なものらしい。幸い、我々はシーカヤックチームで、ちょっと、いやだいぶラクなほうでした。

2010年8月17日火曜日

HKUSTの方々とお食事

徒然シリーズでおなじみのkojiさん、悪戦苦闘されたあとに四苦八苦されているhide-and-seekさん、アジア戦記のmtks76さんを含むHKUSTの方々5名と我々CUHK3名でお食事をしてきました。

お店はkojiさんが予約してくださった『德興酒家というところで、香港で初の火鍋に感激しました!
kojiさん、ありがとうございましたm. .m

hide-and-seekさん、mtks76さんのものすごい面白トークに爆笑し通しでした。
いや~さすが、トークも世界ランキングトップレベルなんだなと思いました(笑)。

また、香港での就活のお話なども聞けてとても参考になりました。
やっぱり香港で働くには、英語とマンダリンはペラペラじゃないと、就活の俎上にも乗れないんだなぁ・・・ということを痛感しました。

香港、アジアMBAの輪をもっと広げていきたいなぁと思う今日この頃です。


(↓写真はkojiさんのブログからおかりしました)

2010年8月14日土曜日

広州のハンセン病回復村に行ってきました。

香港から初めて電車で、シンセン経由で広州まで行ってきました。
ふつうは1時間ちょいでいけるらしいのですが、私は迷いに迷って4時間くらいかかりました。。。

最初は村で一泊する予定だったのですが、村内で何かトラブルがあったらしく泊まれなくなり、日帰りで帰ってきました。

学生時代はずっと、広州の空港からバスで6時間、バイクタクシーで道なき道を1時間かけて行く、トンチャオ村というところにいっていたのですが、今回初めて別のハンセン病回復村を訪れました。

広州のMTRの駅からバスで30分くらいでいける村。都心に近いということもあり、だいぶ雰囲気も違いました。政府から村人への助成金の額もだいぶ違うためか、皆わりときれいな恰好をしていて、施設もわりと整備されており、あまり生活に困っていそうな印象は受けませんでした。













何より、三食は別の村(回復村ではない村)からお手伝いのおじいさんが来て、村人全員分を作ってくれます。我々、遊びに来た人にもつくってくれます。もちろん、ボランティアではなく、政府から雇われています。いい働き口となっているよな・・と感じました。



トンチャオ村のおじいさん、おばあさんは、日々食べるのにやっとの助成金しかもらっておらず、不自由な体で農作業や食事の用意に追われています。それと比べると、食事の心配もすることなく、のんびり中国将棋をしているここの村人を見ると、とても恵まれているなぁと思いました。

それでも、この村によく訪れている他の参加者たちは、ここの村の人たちはかわいそうだ。なぜなら、毎日なにもやることがないからだ、と言っていました。

生活の心配もないけど毎日やることもない、生活は苦しいし毎日やることに追われている、どちらが「幸せ」でどちらが「かわいそう」なのか。なんだか考えされられた一日でした。


2010年8月11日水曜日

オリエン二日目

今日は香港上陸後はじめて香港島に行きました。
香港島にある、バンク・オブ・アメリカのあるビルでオリエン。
なぜか大学のある駅から車で一時間も離れたそのビルにもCUHKの教室があり、授業の3分の1くらいはそこで行われる。やはり、香港の中心の雰囲気を味わいながら勉強することが重要なのか・・・。

来週行われるサバイバル・キャンプ型の研修やビジネスコンテストの説明を聴きました。
あと、メンターシップ制度の説明も。CUHKには、生徒の興味のある分野に合わせてOB/OGをマッチングしてくれる制度があります。とっても楽しみ♪

そして一人一人、みんなの前で自己紹介。
HKUのMBA出身の先輩(関西出身)に、MBAのプレゼンで笑いをとることの重要性を諭されていたので、ここでなんとかひと笑い稼がないと・・・。
「来週のサバイバル・キャンプで自分がどういう風にチームに貢献できるか」を皆言うことになっていたので、「モンゴルの大草原でキャンプをしたことがあるので、ナチュラル・トイレにはとても精通してます。みなさんにとても素敵なナチュラル・トイレ場所を見つけて差し上げます」と一言。
あたたかい笑いをいただいて一安心。。。
こんなところでモンゴルでのワークキャンプの経験が役に立つなんて(笑)

そのあとは立食パーティ。
ひとりの香港人の男の子と将来についての話になった。
わたしがソーシャルビジネスに興味があるっていう話をしたら、彼は企業してその会社が安定したら中国に学校を建てたいという夢を話してくれた。
そういう志を持っている人もいるんだなぁ。
パキスタン人のクラスメイトも、マイクロファイナンスにすごく興味がある、って言ってた。

クラスメイトに卒業後について聞かれたとき、チャイナビジネスに興味がある位なことしか言ってなかったけど(なんとなく・・・)、これからは積極的に自分のしたいこととかを話していこうって思いました。